環境教育プログラム プロジェクト・ワイルド エデュケーター養成講習会

みなさんこんにちは、ふるる函館です!11月5日(日)に開催されましたプロジェクト・ワイルド エデュケーター養成講習会の報告をさせていただきます。

講師は、現在、小樽を中心に活躍されている「Project  WILD」シニアファシリテーター「二杉寿志氏」、環境教育指導者の「二杉叶夢氏」、「工藤美千代氏」をお招きし開催いたしました。

プロジェクト・ワイルドとは「自然や環境のために行動できる人」を育てる環境プログラム。学校や野外活動において、生きものを通じて環境を学びます。プロジェクト・ワイルドはアメリカで1980年より開発が続けられており、全米50州、日本の他、カナダ、チェコ、インド、アイスランド、スウェーデン、東南アジアの各国などでも導入されています。

プロジェクト・ワイルド講習会の内容は、プロジェクト・ワイルドの考え方やテキストの使い方を実践を交えて学びます。後半は、指導者になった時のシュミレーションをテキストにあるたくさんのプログラムから題材を選び、チームでの発表形式で行いました。

それぞれのチームで生きもの気持ちになり文章をつなげながら詩を書いてみよう!という「○○の詩」。

クマの詩

カラスの詩

Gの詩

チームで決めた生きものの気持ちになり、ひとりひとりの言葉がまとまり詩になってゆきます。生きものの気持ちになって考えることで、普段は思いもつかないような発想が出てきます。

次に、「頭、手、足、胴体、その他」各部分を一人ずつ描き合体させてひとつの生き物を作る「人間とジュゴン」。

始めの意図としては、現存する動物で絵を描こうということだったらしいのですが、想像上の動物なども描くことによって、世界観に広がりのある動物が生まれ、楽しい絵になりました。

次のチームは、体育館を使い、人間が渡り鳥に扮し、越冬地から繁殖地へと毎年のように渡りを繰り広げる「渡りはつらいよ」。とある映画のタイトルのようですね。

 

越冬地から繁殖地まで行き来する渡り鳥達が、人間が介入することで起こる災害や自然界で起こるさまざまな環境の変化によって、個体数が減ったり増えたりと、イベントが発生したように疑似体験できるものになっています。体育館全部を使い、越冬地と繁殖地の往復でかなり体力的にもつらいもの(?)にもなっています。

最後に新聞紙やビニール袋を使い、実寸大の「くじらのしっぽ」を作りその大きさを体験しました。

新聞紙を縦横に並べ、くじらのしっぽの大きさに並べます。並べただけでも大きいのですが、そのしっぽには高さがあります。そこでビニール袋に空気を入れて、実物のような厚みのあるしっぽが出来上がります!実物大で見るくじらのしっぽの大きさに、とても驚きました!

プロジェクト・ワイルドの体験プログラムは、小さなお子様から大人まで、幅広く体験してもらえるものになっています。プログラムを体験することで環境問題、動物、自然などについて、より深い関心や興味を持ってもらえるような、きっかけづくりが出来ることを体験して感じました。

今回の環境教育プロジェクト・ワイルド エデュケーター養成講習会にお越しくださいました講師の、二杉寿志氏、二杉叶夢氏、工藤美千代氏に改めて感謝申し上げます。また、たくさんの方々に参加、資格取得をしていただきありがとうございました。このプロジェクト・ワイルドのプログラムを使い、よりたくさんの人達が自然や環境、動物について学んでもらえるよう願っております。